目の下のくまが気になる方へ ~種類・原因・治療を形成外科専門医が徹底解説〜
朝、鏡を見て「なんだか疲れて見える…」「目の下のくまが取れない」と感じたことはありませんか?
目の下のくまは、見た目年齢をぐっと上げてしまう原因のひとつ。睡眠不足だけが原因ではなく、実はくまには種類と原因があり、それぞれに適した治療法があります。
この記事では、目の下のくまの種類、原因、そして美容医療による治療法(特に手術法)について詳しく解説していきます。
目の下のくまには3つの種類がある
「くま」とひと口に言っても、実は原因により以下の3種類に分かれます。
① 青くま
特徴:
- 目の下が青〜紫色に見える
- 皮膚を引っ張ると薄くなる
- 疲れている時に悪化しやすい
原因:
- 目元の皮膚が薄く、血行不良による静脈のうっ血が透けて見えることが原因です。
- 睡眠不足、冷え、ストレス、長時間のパソコン・スマホ作業などで悪化しやすいのも特徴です。
② 茶くま
特徴:
- 目の下が茶色く見える
- 皮膚を引っ張っても色は変わらない
原因:
- 色素沈着や摩擦によるメラニン増加が原因です。
- アレルギー性結膜炎や花粉症で目をこすったり、メイク落としの摩擦などが誘因になります。
③ 黒くま
特徴:
- 目の下が影になって黒く見える
- 皮膚を引っ張ると影が軽減する
原因:
- 目の下の脂肪のふくらみ(眼窩脂肪)や、皮膚のたるみ・凹みによって影ができてしまう「構造的なくま」です。
- 加齢によって目の周りの筋肉や靭帯がゆるみ、脂肪が前に押し出されることで目立ちやすくなります。
それぞれのくまに対する対処法
くまのタイプによって、対処方法が異なります。
青くまの改善方法
- 生活習慣の見直し:睡眠をしっかり取り、目元を温めることで血流を改善
- 目元マッサージやアイクリームなどで血行促進
- 美容医療での対応:
- 高濃度ビタミンC導入
- PRP皮膚再生療法
- レーザートーニング
茶くまの改善方法
- 摩擦を避ける:こすらないクレンジングや花粉対策
- 美白ケア:ビタミンCやハイドロキノンなどの美白成分を含むスキンケア
- 美容医療での対応:
- ピーリング
- レーザートーニング
- トラネキサム酸の内服・外用
黒くまの改善方法
黒くまは、構造的な変化が原因のためセルフケアでは限界があります。このタイプに対しては美容医療、とくに外科的手術が有効です。
黒くまに有効な手術法とは?
① 経結膜脱脂術(けいけつまくだっしじゅつ)
どんな手術?
下まぶたの裏側(結膜側)からアプローチし、ふくらんでいる脂肪(眼窩脂肪)を除去する手術です。
メリット:
- 傷が皮膚表面にできない
- ダウンタイムが少ない(数日〜1週間程度)
- メイクは翌日から可能な場合が多い
注意点:
- 凹みがある場合は脂肪の除去だけでは不十分
→場合によっては脂肪注入、またはヒアルロン酸注入を併用することもあります。
② 脂肪再配置術(ハムラ法)
どんな手術?
目の下のふくらみをそのまま下の凹みに移動させることで、影をなだらかにする方法です。
メリット:
- より自然な仕上がり
- ふくらみと凹みが同時に改善できる
注意点:
- ダウンタイムが1~2週間と長い
③ ヒアルロン酸注入(注射治療)
手術に抵抗がある方におすすめのプチ整形です。
凹みにヒアルロン酸を注入して、影を目立たなくします。
メリット:
- 手軽(施術時間は10〜15分程度)
- ダウンタイムが少ない
- 効果は即日実感できることが多い
デメリット:
- 効果は半年〜1年程度
- 繰り返しの注入が必要
くま治療の注意点
- まずは正確な診断が重要です。自分では判断が難しいため、専門医の診察を受けて「どのタイプのくまか」を確認しましょう。
- 複合型のくま(例:黒くま+茶くまなど)も多く、複数の治療を組み合わせることもあります。
まとめ
目の下のくまは、見た目の印象を大きく左右するパーツです。
青くま・茶くま・黒くまと種類が分かれており、それぞれ原因や治療法が異なります。
特に黒くまは構造的な変化が原因のため、美容医療によるアプローチ(脱脂・脂肪移動・ヒアルロン酸注入など)が必要になるケースが多いです。
「疲れて見える」「年齢より老けて見られる」とお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。自分に合った治療法を選ぶことで、明るく若々しい目元を取り戻すことができます。
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