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男女の薄毛治療(AGA・FAGA)完全ガイド|原因から治療法までを徹底解説

[2025.06.12]

「最近、髪が薄くなってきた気がする」「分け目が目立つようになってきた」「抜け毛が増えてきて心配」——そんなお悩みを抱える方は少なくありません。特に現代ではストレスや生活習慣の変化なども加わり、年齢を問わず男女問わず薄毛を気にする人が増えてきています。

 

  1. AGA・FAGAとは?

▶ AGA(男性型脱毛症)とは?

AGAは、Androgenetic Alopeciaの略で、男性ホルモンの影響を受けて進行する脱毛症です。思春期以降に発症し、徐々に

額の生え際や頭頂部が薄くなるのが特徴。進行性であり、放置するとどんどん髪のボリュームが減っていきます。

日本人男性では20代で約10%、30代で20%、40代以降では30〜40%以上の方に症状がみられます。

▶ FAGA(女性型脱毛症)とは?

FAGAは、Female AGA(女性型脱毛症)の略で、女性に特有のびまん性脱毛症です。分け目が目立ち、全体的に髪の密度が低くなるのが特徴で、男性のように「生え際が後退する」タイプではありません。

閉経後の女性に多く見られ、ホルモンバランスの変化や加齢、ストレスなどが関与します。男性のAGAとは異なり、

目に見えて地肌が露出するよりも、全体的なボリュームダウンや髪の細さが気になるパターンが多いです。

 

  1. 原因とメカニズム

◆ AGAの主な原因

AGAは、**遺伝と男性ホルモン(DHT)が主な原因です。

  • テストステロン → DHT(ジヒドロテストステロン)に変換される
  • DHTが毛包に作用し、髪の成長サイクルを短縮させる
  • 成長期が短くなるため、髪が細く短くなり、やがて生えなくなる

DHTの生成に関わるのが「5αリダクターゼ」という酵素です。この働きを抑えることが、AGA治療の根幹になります。

◆ FAGAの主な原因

女性の薄毛では、ホルモンバランスの変化が重要な要素になります。加齢、閉経、栄養バランス、ストレスなどが影響し、毛周期が乱れることで脱毛が進行します。

  • 女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、毛髪の成長が不十分に
  • びまん性(全体的)に脱毛が進行
  • AGAのように前頭部の生え際が後退するパターンは少ない

 

  1. AGA・FAGAの診断法

▶ 視診・問診

  • 家族歴や進行のスピードなどを確認
  • 髪の太さ・本数の分布から、AGA/FAGAの典型的パターンかを判断

▶ ダーモスコープ(頭皮拡大検査)

  • 髪の太さや毛包の状態を観察し、毛髪・毛根の有無や密度を確認

▶ 血液検査(必要に応じて)

  • 甲状腺疾患、鉄欠乏、膠原病などの他の疾患を除外
  • 特に女性では内因性疾患の除外が重要

 

  1. 日本皮膚科学会のガイドラインに基づく治療法

日本皮膚科学会では、エビデンスに基づいて治療法の有効性をA〜Dで評価しています。

◆ 男性のAGA治療

治療法

推奨度

解説

フィナステリド(内服)

A(強く推奨)

DHT生成を抑える。進行を抑える効果が高く、多くの症例で効果を示す。

デュタステリド(内服)

A

5αリダクターゼ1型・2型両方を阻害。フィナステリドより強力。2020年から保険適応あり。

ミノキシジル(外用)

A

血流を改善し、毛包を刺激して発毛を促進。2〜5%製品が使用される。

自毛植毛

B

医師による移植手術。確実な効果が期待できるが費用は高め。

     

◆ 女性のFAGA治療

治療法

推奨度

解説

ミノキシジル(外用)

A(強く推奨)

女性にも使用できる数少ない確実な治療薬。1〜2%が目安。副作用に注意。

スピロノラクトン(内服)

C1

抗アンドロゲン作用があるが、日本では保険適応外。医師の判断で処方されることがある。

自毛植毛

C1

分け目の薄毛改善に有効。女性では後頭部の毛髪が確保できれば適応可能。

栄養療法・サプリメント

C2

鉄欠乏や亜鉛不足がある場合には補充。通常はバランスの良い食事が基本。

  1. 治療の注意点と副作用

◉ 内服薬(フィナステリド・デュタステリド)

  • 副作用:性欲減退、勃起不全、肝機能障害
  • 妊婦・授乳中の女性との接触に注意(砕いた薬剤に触れさせない)
  • 継続使用が前提(中断すると元に戻る可能性あり)

◉ ミノキシジル(外用)

  • 副作用:かぶれ、かゆみ、頭皮の赤み、多毛症
  • 毛周期が関わるので、効果が出るまでに3〜6ヶ月は必要

◉ サプリメント

  • 亜鉛、鉄、ビオチンなどが推奨されることもあるが、単独では治療効果は限定的

 

  1. 治療経過と患者の反応
  • 初期脱毛(抜け毛が一時的に増える)があることも → ミノキシジル使用時に多い
  • 効果が出始めるのは3ヶ月以降。6〜12ヶ月で実感する人が多い
  • 定期的な診察と、写真による記録が効果判定に役立つ

 

 7.よくあるQ&A

Q. 予防でフィナステリドを飲み始めてもよい?

A. 家族歴があり、初期症状があるなら早めの服用で進行予防が可能です。医師と相談を。

Q.ミノキシジルはどれくらい使えばいい?

A. 通常は1日2回、頭皮に適量(1mL)を塗布。塗りすぎても効果が増すわけではありません。

Q. 一生治療を続ける必要があるの?

A. 多くの場合、治療を中止すると再び進行するため、維持目的での継続が必要です。

 

  8. 当院での治療、値段表

当院では薄毛の方に対してエクソソーム注射も行っています。詳細はリンク先をご確認ください。

 

  9. まとめ

  • AGA・FAGAは進行性の脱毛症であり、早期発見・早期治療が重要。
  • 日本皮膚科学会のガイドラインでは、フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルが有効性の高い治療として推奨。
  • 男女で原因や治療法に違いがあるため、専門医による正確な診断と適切な治療方針が不可欠。
  • 継続的な治療と生活習慣の見直しによって、脱毛の進行を防ぎ、髪のボリュームを保つことができます。

▶ 最後に:薄毛が気になったら、まずは専門医へ

薄毛は恥ずかしいことではありません。治療の進歩により、多くの方が見た目も気持ちも若々しくいられる時代です。

気になった時が治療のはじめどき。気になったらまずは一度ご相談下さい。

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