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【①皮膚科のよくある質問まとめ】 院長が質問にお答えします

[2025.05.29]
  1. ニキビは潰してもいいですか?

基本的には自分で潰すのはNGです。雑菌が入って悪化したり、色素沈着やクレーター状の瘢痕(ニキビ跡)が残るリスクがあります。清潔な器具で適切な力での処置が必要です。

  1. アトピー性皮膚炎は治りますか?

完治というよりも、症状をコントロールし上手くつきあっていく疾患です。保湿やステロイド、非ステロイド薬、抗ヒスタミン薬、最近ではデュピクセントやJAK阻害薬(免疫抑制剤)などの新しい治療法も登場しています。適切な治療で症状は安定化できます。薬がなくなる前にクリニックの受診をおすすめします。

  1. ステロイドの塗り薬は使い続けても大丈夫ですか?

医師の指示のもとで正しく使えば安全です。怖がって自己判断で使用をやめたり減らしたりすると逆に悪化し、治療期間が長引くことがあります。ご来院のタイミングで、血管拡張や皮膚が薄くなったりといった副作用がないかを確認しながら、継続の可否を判断させて頂きます。

  1. 水虫は自然に治りますか?

治りません。抗真菌薬の外用や内服が必要です。また、治ったように見えても皮膚の奥に菌が残っている場合があるため、しっかりと検査と治療を続けることが大切です。最低3か月以上の治療が必要と言われています。

  1. 湿疹とアレルギーの違いは?

湿疹はさまざまな原因で起こる皮膚の炎症の総称で、アレルギーによる湿疹もあれば、物理的刺激(汗・乾燥など)によるものもあります。アレルギー性のものかどうかを知るには、パッチテストや血液検査が有効です。

  1. いぼは自然に消えますか?

小児では自然に消えることもありますが、成人では難しい場合が多く、治療が必要です。液体窒素やヨクイニン(漢方薬)、レーザー治療などの選択肢があります。接触によりうつる可能性があるのと、サイズが大きいと治療に時間がかかりますので、週1回または隔週での治療をおすすめします。

 

  1. 日焼け止め対策は夏だけでいいですか?

1年中必要です。特に春から秋にかけて紫外線量は多くなりますが、冬でも蓄積は続きます。UVケアは美肌・シミ予防・皮膚がん予防にもつながります。

紫外線(Ultraviolet:UV)は、太陽光に含まれる見えない光の一種で、皮膚にさまざまな影響を与えます。紫外線は波長の違いによって、UV-A、UV-B、UV-Cの3種類に分けられます。そのうちUV-Cはオゾン層で吸収されるため通常届かないとされます。太陽光にはUV以外にもシワ・たるみの原因ともなるブルーライト近赤外線も含まれています。

 

 

波長

皮膚への影響

UV-B

280-315nm

・主に表皮に作用 ・肌の炎症 ・メラノサイトを活性化

UV-A

315-400nm

・真皮まで到達 ・肌の黒化、コラーゲンの変性 ・窓ガラスも透過する

ブルーライト

380-500nm

・真皮深層まで到達 ・線維芽細胞の活動抑制 ・メラニン生成促進

近赤外線

800-2150nm

・皮下組織や筋層まで到達 ・線維芽細胞への影響

 

ですので、光によるシミ・そばかす・くすみ・シワ・たるみ(光老化)を予防するためには

UVケアが非常に大事になってきます。

 

紫外線の影響

  • 急性期:日焼け(サンバーン・サンタン)、皮膚の炎症、痛み、かゆみなど
  • 慢性期:シミ、しわ、たるみ、光老化、皮膚がんのリスク増加
  • 目への影響:白内障、角膜炎など

 

紫外線対策の基本

  • 日焼け止めの使用(SPF/PAを確認し、2〜3時間おきに塗り直し)
  • 帽子・日傘・サングラスの着用
  • 長袖やUVカット衣類の活用
  • 市販の日焼け止めはUV-A、UV-Bのみしかブロックできないものがほとんどです。当院で取り扱いしているplus RESTOREUVミルク/ローションであれば、ブルーライト、近赤外線もプロテクトできます。
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