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巻き爪と陥入爪の原因と治療法について 形成外科専門医が解説します!

[2025.09.15]

足の爪のトラブルの中でも特に多いのが「巻き爪」と「陥入爪(かんにゅうそう)」です。
「歩くと痛い」「爪の横が赤く腫れている」「爪が食い込んで化膿してきた」…そんなお悩みで受診される方は少なくありません。


巻き爪とは?

巻き爪とは、足の爪が横方向に強くカーブし、半円筒のように巻き込んでしまう状態をいいます。特に親指に多く見られ、進行すると爪が皮膚に食い込んで痛みを引き起こします。

主な原因

  • 靴の圧迫:先の細い靴やハイヒールで指先が圧迫される

  • 深爪:爪を短く切りすぎると、爪が内側に巻き込みやすくなる

  • 遺伝的要因:家族に巻き爪が多いケースもある

  • 足の構造や歩き方:外反母趾や扁平足などの影響


陥入爪とは?

陥入爪は、爪の端が皮膚に食い込んで炎症を起こしている状態です。巻き爪が原因となることも多く、悪化すると出血や化膿を伴い、歩行に支障をきたすこともあります。

主な原因

  • 深爪:爪の角を切り落とすと、伸びてくる際に皮膚へ突き刺さりやすい

  • 巻き爪:爪のカーブが強いと皮膚に食い込みやすくなる

  • 外的刺激:運動や靴の摩擦で爪が皮膚に押し込まれる

  • 感染:炎症があると悪化しやすい


症状の進行

  1. 爪の周囲が赤く腫れて、軽い痛みを感じる

  2. 爪の角が皮膚に刺さり、強い痛みが出る

  3. 出血や膿が出て、歩行困難になることも


治療法

① 保存的治療(軽度の場合)

  • 爪の正しい切り方指導
    爪の角を丸く切らず、スクエア型(四角くまっすぐ)に整える

  • テーピング法
    皮膚を爪から遠ざけるようにテープで固定

  • コットンパッキング法
    爪と皮膚の間に小さなガーゼや綿を入れて圧迫を緩和

  • 爪矯正具(ワイヤー・プレート法)
    爪のカーブを持ち上げ、徐々に平らに矯正していく

② 外科的治療(重症例)

  • 部分抜爪術
    食い込んでいる部分の爪だけを切除

  • フェノール法
    再発を防ぐため、爪の根元を一部処理する方法

  • 爪甲全切除術
    再発を繰り返している方は、爪を全て除去し、再生を防ぐケースもある


再発予防のポイント

  • 爪を短く切りすぎない(スクエアカットがおすすめ)

  • 足に合った靴を選ぶ(つま先が広く、圧迫しない靴)

  • 爪が巻いてきたら早めに医師に相談する

  • 足の清潔を保ち、感染を防ぐ


まとめ

巻き爪や陥入爪は「深爪」と「靴の圧迫」が大きな原因です。軽度のうちは保存的治療で改善が期待できますが、悪化すると歩けないほどの痛みになり、手術が必要になることもあります。当院では、院長が爪を見させて頂き、その状態に応じてどの方法が良いかをご提案させて頂きます。

「ちょっと痛いな」と思ったら、自己流で切らずに早めに当院までご相談下さい。

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